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AWS, Content Delivery Network and Debian

日別アーカイブ: 2013/04/10

後藤さんインタビュー:「後藤さん荒木に語らせる」 [[JAWS DAYS 2013 Araki room]] #jawsug

2013年春、東京ビッグサイトへ集結せよ!という掛け声で、3月の15日、16日の二日間アマゾンウェブサービスのユーザグループであるJAWS-US (Japan AWS User Group)が全国から一同に会してユーザカンファレンスを行いました。当日のタイムスケジュール、資料、動画はこちらから参照できます。

荒木が進行した「荒木の部屋・AWSサポート出張所(松井の部屋)」についてはUstream中継の記録がいつでもご覧いただけます。本記事はそこでの会話内容、プレゼンテーション内容を元にしています。一連の記事はこちらで順次追加公開していきます。

AWS界最強最長のイケメンエバンジェリスト後藤さん大いに語るということで、語っていただくはずでした。。Youtubeはこちら

ところが後藤さん、なにやら私に2つ聞きたいことがあるということで。。「後藤さん荒木大いに語らせられる」となりました。

AWSに荒木はなんではいったんでしたっけ?

クラウドを研究というかAmazonに勝てると思ってたころが俺にもありました。。

それは今思えばAWSがスポットインスタンスとほぼ同じアイディアで、違うのはインスタンスの提供元が巨大IT企業である私のいた会社のデスクトップも含んでいたこと。

そのアイディアをとある通信会社の企画の人にもプレゼンして「我が社はここが違う」みたいなのをドヤ顔でやった翌月にAWSがスポットインスタンスを発表、サービス開始した。

正直いってその時いらい勝てる気がしないなりに生きていけるところを探していたのだがパトロンたる勤務先にはしごを外されたこと二度。縁あってAWSに入社したのでありました。

次の質問は今AWS首になったらどこにいきますか?でした

今ならば、間違いなくAWSを活用して仕事できるところにいきたいと思います。でもAWSを使うことを禁じられての首だったら辛いでしょうね。。。

最後にcloudpackへの注文を求められました。

cloudpackさんは私からみると、どんな仕事をしてくれるかわかるSIなので大きすぎるSIとはちがって、どんな人がどんなスキルセットをもって仕事をしているか知っている安心があります。大きなSIでも中の人と中の人のスキルセットを十分に共有できればAWSというベンダにとってはありがたい存在になります。

cloudpackさんには(今のような)顔の見えるSIのまま成長していっていただきたいです。

インフラエンジニアのキャリアとして大手ベンダーから始めるのも悪くない

私は、AWSで提供しているサービスは間違いなくインフラの中核技術であること、今後もAWSはインフラの中核技術を出し続けるであろうことを確信しています。AWSというのを「クラウド事業者」「大規模事業者」などなどに置き換えてもいいでしょう。しかし、それらの今うまくいっているプレイヤーに「乗っかる」戦略もそんなに悪いものではないと思っています。

Open database life: インフラエンジニアのキャリアとクラウドについて

ではこれからLinuxなりMySQLなりのスペシャリストになりたいという人(新卒/中途問わず)はどういう会社を目指すのが良いのでしょうか。私は本家ベンダー(RedHatなりOracleなり)や大手サービス事業者(FacebookなりDeNAなり)が良いと思っていますが、一点「クラウド上で主力サービスを展開している事業者」はやめた方が良いと考えています。

Linuxなり、MySQLなりという点では松信さんの見解に同意します。一方で、そんな今の主流だけを見ているのでは技術に使われるエンジニアのままじゃないかとも思っています。

「クラウド上で」というところがポイントになっていて、最後のセンテンスにあるように「それを目指すなら、Amazonに行くのが一番手っ取り早い」と書かれるのもよくわかります。

一方で、技術はLinuxやMySQLなりだけではないこともまた事実です。AWSはハード・ソフトの面でインフラ技術を磨ける場所であることはまちがいありません。しかし、AWSは万人に使われる中核サービスのための組織です。

こういってはなんですが、ニッチな中で磨かれる技術もあります。むしろ、大多数の技術は黎明期にはニッチでしょう。それがいつのまにか追いつき追い越される日常の業界なので、現時点での広く要求される技術にすぎないかもしれないこともまた、忘れてはならない視点だと思っています。持てる資源には限りがありますし、AWSにない領域に集中させるために、クラウド上のサービスを使うのも必要な戦略です。この集中というのが曲者で、インフラ技術者としてワクワクするような領域への集中なのかどうかが鍵だとは思います。

一個人のキャリアという点では、そこの見極めをどう「入社前に行うか」が難しく、時間という個人の最大の資源を消費しているのですが、その目が全く育っていない新卒ならば、本家の大手ベンダーからキャリアをはじめてみるのも悪くない選択だと思います。