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AWS, Content Delivery Network and Debian

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インフラエンジニアのキャリアとして大手ベンダーから始めるのも悪くない

私は、AWSで提供しているサービスは間違いなくインフラの中核技術であること、今後もAWSはインフラの中核技術を出し続けるであろうことを確信しています。AWSというのを「クラウド事業者」「大規模事業者」などなどに置き換えてもいいでしょう。しかし、それらの今うまくいっているプレイヤーに「乗っかる」戦略もそんなに悪いものではないと思っています。

Open database life: インフラエンジニアのキャリアとクラウドについて

ではこれからLinuxなりMySQLなりのスペシャリストになりたいという人(新卒/中途問わず)はどういう会社を目指すのが良いのでしょうか。私は本家ベンダー(RedHatなりOracleなり)や大手サービス事業者(FacebookなりDeNAなり)が良いと思っていますが、一点「クラウド上で主力サービスを展開している事業者」はやめた方が良いと考えています。

Linuxなり、MySQLなりという点では松信さんの見解に同意します。一方で、そんな今の主流だけを見ているのでは技術に使われるエンジニアのままじゃないかとも思っています。

「クラウド上で」というところがポイントになっていて、最後のセンテンスにあるように「それを目指すなら、Amazonに行くのが一番手っ取り早い」と書かれるのもよくわかります。

一方で、技術はLinuxやMySQLなりだけではないこともまた事実です。AWSはハード・ソフトの面でインフラ技術を磨ける場所であることはまちがいありません。しかし、AWSは万人に使われる中核サービスのための組織です。

こういってはなんですが、ニッチな中で磨かれる技術もあります。むしろ、大多数の技術は黎明期にはニッチでしょう。それがいつのまにか追いつき追い越される日常の業界なので、現時点での広く要求される技術にすぎないかもしれないこともまた、忘れてはならない視点だと思っています。持てる資源には限りがありますし、AWSにない領域に集中させるために、クラウド上のサービスを使うのも必要な戦略です。この集中というのが曲者で、インフラ技術者としてワクワクするような領域への集中なのかどうかが鍵だとは思います。

一個人のキャリアという点では、そこの見極めをどう「入社前に行うか」が難しく、時間という個人の最大の資源を消費しているのですが、その目が全く育っていない新卒ならば、本家の大手ベンダーからキャリアをはじめてみるのも悪くない選択だと思います。

学ぶ対象とするのはオープンであるほど、コンシューマ側の技術であるほどいい。

幸か不幸か「この技術でやることになったから、やれ」と言われて仕事をすることは昔からあったけれども、ずっと長いことイヤイヤ続けることはすくなかった。よほど理不尽なことでなければ、自分の考えをうまいこと修正してやり甲斐を見いだして仕事は続けられるものだった。

例えば、CentOSが「やれ」といわれたOSで、好きなのがDebianだったとする。これを読んでいる方は他にも自分なりにあてはめて考えるといいかもしれない。WindowsとSunとか、MacとNewsとか、qmailとpostfixとか、ATMとMPLSとか..なんでもいい。

小さな改善をみつける(RH系のkickstartは書き方がDebianのよりよっぽどわかりやすい)、自分が好きなものへのフィードバックを考える(kickstartから変換するものをつくってみる)、なるべく汎用的な手段をみつける(両方をwrapするオレオレフレームワークを作る)。。など自分でもいいろいろあった。

ここまで書いてきて、なんで今まで自分をだますことができたのかな。。と考えると、「個人的に試すことができる」ことが重要な事だった気がする。オープンソースなら言うことはないが、多少のお金で使うことのできるコンシューマ対象の(数万円で買えるガジェット、windowsやAWSのように)場合ならば、その知識をあとで使うこともできるし、より広い深い知識を持つ人と話をすることができる。そうやって正当化できる対象は多い。

大企業の中でしか使われない技術の重要性は確かに厳然として存在するが、「個人的に試せない汎用的でない技術」のために個人的な時間や情熱は注ぎ続けるためには十分な補償が必要だと思う。逆にいえば、十分な補償ができない技術では、会社は技術者を同じ金ではひきつけることはできないと思う。

小さな組織では、人をあつめるときには「何を学べるか」「それがどう役にたつのか」「それがいかに汎用的なのか」を示すためにも、もし内部でオープンソースやコンシューマ技術を使っているのならば公開したほうがいいと思う。逆に、そういうのがないならば、徹底的に隠したほうがいいかもしれない。