米金融、市場情報先取りで巨額利益…米紙報道(読売新聞) – Yahoo!ニュース
【ニューヨーク=池松洋】米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は24日、米金融大手ゴールドマン・サックスや一部のヘッジファンドが、他の市場参加者よりも100分の3秒早く情報を入手できる大口投資家の立場を利用し、高速コンピューターを駆使して大きな利益を上げていると報じた。
米証券取引委員会(SEC)もこの「抜け道」を問題視しており、新たな取引規制を今秋にも導入する見込みという。
同紙によると、ゴールドマンなどは、100分の3秒の時差の間に取引情報を分析して自動的に取引を行うコンピューターを導入し、自己勘定で巨額の利益を得ている。
こんな話はあるけれど,30msecってけっこうな時間であって,現在のストリームDBをつかったアルゴリズム取引は2,3msecの違いで左右される世界.
ここで金融ITは2月ころはどん底で,なんだか最近求人も増えてきたようなのに,こんなnewsがあると暗い気分になる.
で,ちょっとどうなるのかを考えてみる.
- 完全に抜け道をふさぐようなひどい規制がかかったら,金融ITイヨイヨオワタってことになる.これが最悪のシナリオ.
- NYSEやNASDAQの取引周辺にはECNがその数倍の規模であって,その速度を競っているので,そっちに逃げる.それで形骸化するシナリオ.
- 大手には規制がかかって,個人やらヘッジファンドには規制がかからない意味わからんことになるシナリオ
SOX法のように,USは完全にふさぐことにする法律をつくって,日本にも無理矢理従わせることにして,しかしいつのまにかUSでは規制緩和になって,日本の金融IT根刮ぎ終了,というのを考えたんだけど,日本じゃECNもでかくないし,東証はのろいのでそんな問題はないのか.