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AWS, Content Delivery Network and Debian
コード書けるインフラエンジニアの深刻な不足問題
2011/12/06
投稿者: : インフラエンジニアを厳密に定義しないであえて使うことをお許しください。
だいたいは、ゼロスタートの山崎さんの記事を見てほしい。
巷で聞かれる、「インフラエンジニアの深刻な不足問題」は、実は「コード書けるインフラエンジニアの深刻な不足問題」であり、それは「コード書けるインフラエンジニアへの深刻な給与不足問題」なのではないかと思うのです。
インフラエンジニアに15年前にはいった人(私は大学卒業が15年前なので感覚で語れるのはこのころから)は特にインフラエンジニアなどとは呼称されていなかったはずです。オープン系サーバ屋、オープン系ネットワーク屋、汎用機のプログラマ、IPのネットワーク、ATM、sonet、INSのエンジニアなどのように分類されていたように記憶しています。もちろん複数の分野を持つ人、持たざるをえなかった人が時代を推進していたことは事実です。しかし、そのように区分されて業界にはいってみたら、いつのまにか、インフラエンジニアとしてひとくくりにされ、インフラエンジニアはアプリの実装やミドルウェアにまで範囲を広がっていなければおそらく転職の機会は相当少ないはずです。
そこにクラウドがはいってきました。AWS以外のことは知っていても自分には裏打ちされるものがないのでAWSを前提に話をします。
AWSはインフラエンジニアの活躍範囲をAPIを通じて飛躍的に(数千倍のレベル)で拡大します。ただし、そのためには絶対的な前提があります。それは、「コードを書けること」です。それもエラーの発生を念頭にいれた分散システムのコードです。
私の感覚だと、「コード書けるエンジニア」というのはいくらでもいます。しかし、実際に「エラーが発生することのある」ことに対処できる人は意外に少ない。感覚的にはエラーに対応できるエンジニアは半分、その半分のうち「エラー」が言語として定義されている場合に対応できる人が8割、言語として定義されていない(あるいはデフォルトエラー)に対応できるのは2割といったところだろうか。そんなわけで、10%くらいのインフラエンジニアがクラウドに対応できるんじゃないか、というのが肌感覚。
ここで問題になるのは、その10%のエンジニアは当然他のこともサクサクできるプレイヤーであること。
そのプレイヤーはマルチロールになりがちだが、そのマルチロールを報いるような報酬になっているだろうか。
そのあたりは聞いたことはない(おそろしくて聞けない)ので闇の中だが、報われているかどうかが気になるこのごろです。
その10%のエンジニアの報酬として妥当な金額は幾らぐらいなのでしょうか。
一日の労働時間を10時間として20日働く場合(残業含まず)の年俸は1000万円とかじゃ足りないきもしますが、いくらぐらいでしょうか。
すみません、デフォルトエラーっていう言葉がわからなくて、教えていただいていいでしょうか。
インフラエンジニアが分散処理で発生する「エラー」を隠ぺいする基盤を整備するって話ね。当該プレーヤーには行くべきところがあると思うよ。
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SEとして働いてきて感じること。
技術力があれば給料が上がるという内容に対してものすごく違和感があります。
だいたい能力があってもろくな会社に就職できないような気がします。
同じ組織にいたら給料はほとんど上がらない(交渉する余地すらない)のが本当の所だと思います。
そして同時に、能力があっても「就職」という話になるとタイミングやらその先の人間関係やら、顧客との関係もあるのでうまくいかないと思います。
自分も青い鳥を探して放浪しているだけじゃないか、という指摘についてどうこう言うことはできません。
ですが、実際にAWSの仕事に関して言えば、AWSを扱えるスキルがある技術者は大手SIの間で取り合いになっています。
設計がっちり系ももちろんですが、そのあとの運用フェーズを扱える技術者であればなおさらです。
そんなことを書いていました。
Right now it looks like Expression Engine is the preferred blogging platform available right now.
(from what I’ve read) Is that what you’re using on your blog?